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その時。

今更ですが、
分娩の時のお話を書いておこうと思います。
(入院中の食事写真と共に)

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でも
実は、陣痛の時に比べてあんまり覚えてないんです。
とにかくしんどくて苦しくて大変だった...はず。

病院は、当日様子を見て無痛にできるところで、
同意書も書いて、希望してました。

急ピッチの陣痛と戦っているとき、
腰をさすってくれてる助産師さんに、
希望する場合、無痛にするタイミングはいつなんですか。
と聞いたところ

タイミングとしては、もう既に無痛にしてるね。
みんなもっと前に、無理です!ってなるから。
でも無痛にするとお産自体は長引く傾向にありますね。
私から見ると、痛みに対してあなたは余裕があるね。
だいたいの人はもっと叫んで暴れてる。

うそうそ、限界ですよ。
叫んで楽になるなら叫ぶけど。
なんか行間を読むと、無痛にするなと聞こえるぞ?
まさかね?

もういよいよって時、
痛くて痛くて全身が痺れてきた時、

もう無理!
って言ってみたんです(計画的...笑)

でも
だめ! 無痛にはしないよ!!頑張って!
ぴしゃり。

やっぱりー。行間あってたー。

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諦めていきみたい感覚を待ち、
その助産師さんと、私、立会の主人でやっと入った分娩室では、前日と同様また陣痛が弱まってきたんです。

波がよく分からない。
腰がずーっと強烈に痛いけど、張りが強い時が分からない。

さっきまであったいきみたい感覚はどこいった!?

そんな中、タイミングは完全に私決定でした。
助産師さんは、アドバイスのみ。
必死に微かなお腹の張りを探り、いきむ。
主人によると、モニターで張りは分かるんだけど、
私が準備していきむ方が早かったそうです。
本人にしか分からない張り、必死でたぐりよせたので、
モニターにでない微弱にも敏感になってたようです。

助産師さんは私に合わせてくれてた。

元気な胎動を感じ、
まだそこにいるの!まだまだじゃん!と思いつつ

腰が割れる!挟まってるの、大丈夫かな、と思いつつ

休ませて、と甘えそうになる自分を鼓舞して、
とにかくがむしゃらに立ち向かってました。

その間に出血が1.4ℓもしてたなんて知らない。
もう、何がどうなろうとも、
私がやるしか終わらないんだー

3人で始まったお産。
いつの間にか助産師さん6人くらいに囲まれてました。

陣痛時には、呼吸をいくら注意されても、早くしてしまっていたんです。注意はガン無視(笑)
でも、頭が一瞬見えて、また引っ込んじゃって、
それはそれは痛い時、
主人の、頭が見えたよ!もうすぐだよ!も聞き、
助産師さんの、ここまできても引っ込んじゃうのか(笑)にちょっとイラっとし(笑)つつも、
お腹を押す看護師さんの
次で出てくるよ!
目を開けてしっかり見て!
ほら、呼吸は! 赤ちゃんに酸素あげて!
と言われた時は、目を開けてゆっくり大きく呼吸できたんです。
これには主人も驚いてたようです。
顔を真っ赤にして、血管切れるんじゃないかとひやひやしてる私が、ちゃんと言われた通り深く呼吸してる。

そして次の張り、2回目の呼吸で産まれました。
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2日の陣痛、食事は取ってない、多量な出血。
もちろん切開もしました。

泣き声を聞いて、とにかくほっとしたんです。

モニターで体重や身長を測って貰ってる娘を見ながら、
泣き声をずっと聞きながら、終わったんだー。
(後産の処理進行中)

包まれて戻ってきた娘を肩にのせてもらって、
主人と3人でいました。

主人と話してたら、肩の娘が
一生懸命に目をあけようとしばしば。
声のするほうを見るように、ぱっちりあけて...
(助産師さんの、目を開けました!の声)

ああ、すごい。
うん、お母さんだよーよろしくねー。

やっと感動しました。

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本当なら数時間そこですごすんですが、
次の方が産気づいたみたいで、数分で、ぐらんぐらんな身体で移動させられました...
とりあえず陣痛室に返り咲き(笑)

そのとき、これから産む方をちらりとみたのですが、
ベッドに四つん這いになり、呻いていました。
そして分娩室へは、
かなり叫びながら移動して行かれまして...
あー確かに私は静かだったな、と(笑)


陣痛室で、再び誘発剤を点滴されました。
ながい陣痛、弱くなったことからして、子宮はもう限界。
本来は自然に収縮するんだけど、自分の力で収縮できないだろうから、薬で助けてあげる。
そうじゃないと、出血がひどくなる。
そんな説明でした。
要するに、再び陣痛起こすのね...


陣痛室で親子3人で過ごし、お部屋に行きましょうって
車椅子を持ってきて頂いたのですが...
座れない。起き上がれない。
頭がどこにあるのか分からないほどの貧血。

ベッドで部屋まで運ばれました。
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久しぶりの食事はお粥。
主人に食べさせて貰いました。
一歩も歩けないので、寝転んでるしかなく、
寝転んでいても、なんか落ちていく感じがして怖い。

そんななか、何回か
主人は新生児室の娘に会いに行っていて、
ずるいーって思ってました。
明日から同室にしたいのに、回復するかしら不安がいっぱい。

でも翌日からは無事、母子同室。
土曜日だったので、主人がメインに面倒をみてくれ、
娘も寝すぎるほど寝ていたので、私も座れるように、歩けるように、回復していきました。


妊娠中の辛さ(振り返っても一番辛かったかも)、
産みの辛さ、
手探りの子育て。
どれも一緒にいてくれた主人は、本当に協力的で、私より丁寧で慣れてる感じで退院しました。
私の場合は、里帰りせず、立会にして本当に良かった。

聞ける事は聞いとかないとと必死だった入院中。
退院の朝まで点滴を打ってたのでバタバタ。

私達の赤ちゃん。
私達のお家にいるのをみて、また、
本当に、我が家に来てくれたんだねっと感動しました。


友達に苦労した分産まれた時は感動だったのでは?
と言われますが、
私はとにかくほっとしたのが先。
出産のアドレナリンかドーパミンか知らないけれど、
それでどうにか意識がある状態で、
肩に載せられた娘にも、腕の力全く入らないし落とすんじゃないかとひやひやしてました。

後からきた感動は、今も続いています。
本当に、私達のもとに産まれてきてくれたんだね。
何かにつけて思い返しています。

それは時には嬉しく、
時には手探りすぎる申し訳なさを感じ、
初心に帰っています。


さて、そんな出産ですが...
帝王切開をぎりぎりまで待ってくれた院長。
出産を長引かせる傾向にある無痛はやめた方がいいと、厳しくもぴしゃりと言ってくれた助産師さんはベテランの助産師長。
お腹を押すために呼ばれた看護師さんも、押しの〇〇と呼ばれる(笑)ベテランの看護師長。
全ての人の、判断に感謝しています。

特に助産師さんの判断。
弱まってしまった陣痛、無痛にしてたら、なんの拠り所もなくなって、長引いたことは間違いなく、出血も増えたでしょう。
素晴らしい対応でした。

が!
母子手帳には、
なんと出産に要した時間は2時間20分になってます。
最後の陣痛だけを考慮にいれるんだって。
超安産のスピード出産だったみたいですね(笑)
て若い助産師さん。

私の苦しい1日半、なかったことにしないで欲しい!!



続きは ” 最近の私 ” の吐露。




首と肩はバキバキだし、
手首も腰も膝も痛くて、腕もふくらはぎも筋肉痛。

不思議と娘を抱いてるとすっと立ち上がれるのに、
ひとりだと何かに捕まって立ち上がる。
ペットボトルの蓋さえ開けられない。

妊娠中は最終的に2.4キロしか増えず、
出産でもちろん、妊娠前より減った。
そして今は、さらに減って妊娠前より-6kg。

そんなだからか母乳が未だに満足にでない。
友達はみんな、当然のように完母。

予防接種の副反応で娘が苦しんでいた時。
母乳だけでは足りないだろうに泣く元気さえない娘を、ひとり布団に下ろしてミルクを作りにいく。
泣けてきた。

私が風邪をひいた時も、
母乳には免疫が含まれるから積極的にあげるべき、
ということを知り、
母乳が足りないせいでうつしたらどうしよう。
泣けてきた。

出産後。
私の身体は貧血で母乳どころじゃなかった。
退院後。
小さく産まれたため、疲れやすくすぐ寝てしまう娘。出ない母乳を吸わせていたら大きくなれない。とにかく育てなければと、病院に言われた通りミルクを飲ませていた。
一ヶ月健診後。
希望されて実家に1週間里帰りし、この機にしっかり食べて母乳を増やそう!と思うも、
母は料理をほとんどしてくれなかった。
炊いたご飯と煮た魚だけ。パンとレタスだけ。頂き物の惣菜パンだけ。
それでも母乳を増やそうと頻回授乳してたら、実家から帰った翌日。顔面蒼白で眩暈がし、娘の着替えをしてるときに耐えられなくなった。
そして今。
やはり産まれる前のようには作ることもできず、食べる暇もないことも多く、かといって胃は弱いので一度に食べられる量も多くなく、どうにか食べてる感じ。
主人は毎日遅いし、休日に出かけることもよくあり、サボってしまうこともあります(猛省)

母乳はなかなか増えない。
100日頃に安定すると言われて焦りも募る。

ミルクはしっかり娘を育ててくれているし、
娘もミルクをキラキラした目で飲む。
休日に主人が飲ませられるし、全然問題ない。

でも、副反応の時や風邪の時の思いを忘れられず、
どこかでもうちょっと頑張れたんじゃないか。
完母と聞いて、落ち込む日も、あるんです。

子育てって、こんなものなのかな。
初めてのことに悩み悔やみ心配し、
結局のところ、自分にやれることをやるしかない。

そして娘が健康に成長したことで、
それらがいつの間にか過去になる。

それが一番なのかな。

by RefreshmentsDiary | 2016-09-04 16:06 | 子供

かんな、と申します^^ お菓子、パン、お料理、ペーパークラフトなど。


by かんな